SAKURAシートからセレッソ大阪を見守るブログ

元ゴール裏住人が、選手に一番近いSAKURAシートからセレッソ大阪を見守るブログです。普通の人よりセレッソ大阪を好きだけど、人生をかけるほどではない。単に好き。それ以上でも以下でもない。

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応援と声援と演出と自己満足

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※サッカー観戦日和&人の多さ@ならでんフィールド

少し懸念材料はあるけど、結果はすこぶる好調な中で、久しぶりに考えたいネタが出てきたので、少しまとめてみました。寝る前に枕元でスマホいじりがてら、ご一読いただけたら快眠間違いなしかと思います。

【はじめに ~定義の確認~】

この記事でよく使う単語を以下のように定義します。

「声援」・・・座って観戦する人が行う手拍子等の選手を鼓舞する行動

「応援」・・・ゴール裏で、最低限立ってCHANTやコールで選手を鼓舞行動。

「演出」・・・クラブ等、観客以外が行う音響、ヴィジョンの活用等のこと。

では、以下具体的な話に進みたいと思います。

奈良クラブ vs FC今治で観た風景】

ふとしたご縁で観戦することになった一戦。My嫁一家が今治の人なので、今治サイドで観戦。私は奈良クラブの岡山選手にお世話になったこともあって、微妙な気持ちで試合を見ていました。そこで、ある意味対象的な両者の応援スタイルを感じました。

<応援が声援を巻き込む奈良クラブ

奈良クラブの応援ってキャッチーで楽しそうなCHANTが有名ですが、今年からホームスタジアムのならでんフィールドで本格的に観戦して気づいたことがあります。それは、良い意味で応援がカオスなこと。ユニフォーム着て立っている「オーソドックスな」サポーターがいたと思えば、イギリス人の方が自由に声援を送っていたり、吹奏楽団?的な人もいたり、応援スタイルは千差万別。その一方で、座って声援を送っている人も、「これはイケイケのときのCHANT」「これは頑張って耐えてほしいときのCHANTってわかっている感じでした。サッカーで負けても、見にきた人は「楽しい」を持って帰れる応援だな、と思いました。応援団が着席観戦者を上手に巻き込めていて、スタジアムの雰囲気を作っている好例かと思います。

※アットホームな雰囲気

<応援が声援と分離しているFC今治>

嫁の実家繋がりで、なぜかFC応援の相談とかをされている関係でFC今治の応援も気にして見ていました。来場してまず驚いたのが、FC今治ファンの多さ。GWだったということもあるのでしょうが、少なくても100名くらいの人はFC今治ファンだったように思います。で、太鼓等を持ったいわゆる「応援の中心」が、その100名くらいの集団と3ブロックぐらい離れたところに陣取ってました。エリア規制とかの関係もあったのでしょうが、「ちょっと孤立しすぎじゃね?」というのが素直な感想。応援の中心にいたのは10名くらいかな?試合前、コールリーダーが100人に向かって挨拶するときは地声なのに、試合中に応援の中心に向かってコールするときはトラメガを使うなど、個人的には「?????」でした。またCHANTも「オレ!」とか「フォルツア!」とか、サッカー界ではよく使われている単語を盛り込んではいますが、今治のジジババには難しくて、意味わからなくね?と余計なお世話を感じてしまいましました。まだメジャーになって数年のクラブなので、一般の方を「巻き込む」というのは、これからの課題なのかもしれませんね。夏には新スタジアムも完成するみたいだし、ここからの頑張りですね。

※一般の人と応援集団の距離が・・・・

ヴィッセル神戸 vs セレッソ大阪 で感じた違和感】

演出の音響がやかましいことで有名なノエビアスタジアム以前観戦したときは、嫁が「めっちゃいい!」とその演出に感動していたのですが、今回は敵ながら残念だなぁ・・・と思うことが。余計なお世話を承知でご覧くださいませ。

<演出が応援を打ち消している>

以前は気づかなかったのですが、試合前に神戸のサポーターが歌う「神戸讃歌」。敵ながら本当にいい歌だなぁ・・・・と思っていたら、「ギャーン!!!ジャジャジャーーーン!!!」みたいな演出の大音響が響き渡り驚きました。神戸の選手にとって、神戸讃歌を聴きながら入場するって、結構アガると思っていたのですが、演出側はそういう認識じゃないのかな?敗戦のブーイングをかき消す、なぜかポジティブな音響と効果音も、敵ながら「もったいない・・・・」と感じてしまいました・・・・・。

※最高の演出である「声」を最大限活かせる環境だと思うんだけどなぁ・・・

ジェット風船ブームを作ろうとしているのか?】

で、平穏な日々の中で突如湧いた「ジェット風船企画」。個人的には「誰がやるんかいな」と思ったのですが、少しだけ考えて見たので、もう少し耐えてみてください。

<私が企画担当者なら、ジェット風船をこう売り込む>

個人的な感情をひとまず置いておいて、「もし私がジェット風船を売る側なら??」という観点で以下を述べます。

ジェット風船は日本の応援の歴史である。

古くはダイエー平和台球場そこから阪神の甲子園がメッカとなり、今やプロ野球の応援にとって欠かせない存在となったジェット風船。これは日本のスポーツ観戦の文化にとって、必要不可欠なものです。勝利の瞬間、応援席、観戦席問わず、スタジアムからジェット風船が一斉に飛ばされる風景は外国人にとっては「amaizing!!」と驚かされること間違いなし!そんな日本の応援文化もを次は「Footballという世界的スポーツを通じて発信していきましょう!そして、2020年の東京オリンピックではスタジアムをジェット風船で覆い尽くしましょう!

ジェット風船は安定的なグッズ収入に繋がります。

ジェット風船は安定的になグッズ収入増に繋がります。1つ200円として、仮に来場者数の1/3が購入すれば、5000個、200円✖︎5000円で、1試合あたり100万の売り上げ増に繋がりますよ!ほら、過去に導入したプロ野球球団も、当初はファンの反発の声や設備上の問題もありましたが、それをクリアすればこんなにも定着し、増収に繋がりましたから!

ジェット風船に関する個人的見解>

個人的には「また、アホなwwwww」という印象。プロ野球観戦でも買ってないのに、セレッソで買うはずがない。仮に定着しても俺がジェット風船を飛ばすことはないでしょうね。ただし、「勝った後選手全員と一緒に飛ばしましょう!」とか、それによって嬉しそうな選手の表情とか一体感が感じれるなら別ですが。それに大前提として、サッカーという野球とは似て異なる競技で、ジェット風船を使用する様々な問題をクリアしてくれることは大前提ですが。

ってここまで考えたら、「ジェット風船を使わずとも、スタジアム全体で1人200円程度で喜べる方法ってあるんじゃね?」って気がしますが・・・・・。そういえばいつのまにか紙吹雪って禁止になっちゃったよね・・・・・って感じです。97年のW杯予選の記憶が濃いもんでつい・・・・・・。

※薄いピンクって嫌な色だなぁ・・・・

【まとめ】

「スタジアムを巻き込んだ雰囲気づくり」を考えるにあたって、「自分たちの価値観に合わさせるのか?」「相手の立場を考えてうえで作っていくのか?」というのは、永遠に難しい問題ですよね。ただ、応援にせよ、演出にせよ、「巻き込もう」と思うなら、せめて対象の立場に立って、「どうすれば届くのか?」を考えないと、単なる「自己満足」と言われて終わっちゃう。個人的には「小さい子どもが、その行為をしたがるか?」がうまく巻き込めるか否かのパラメーターかな、と考えています。

んでもって、そのサービスが「自己満足」とか「自己都合」かどうかなんて、顧客はすぐに見分けますわ。

ジェット風船を飛ばす人や、賛同する人を否定するわけじゃないけど、少なくてもこの企画自体に俺は反対。もっと優先すべきことがあると思うし、「他のクラブと足並み揃えて」とか、アホらしすぎる。今後ジェット風船が出ても、今のままの企画や説明じゃ買わないし飛ばさない。それが俺の「反対」の意思表示。あまりにもバカにされた気がしますわ。

やっぱり、応援にしろ声援にしろ「自分たちが支えれるんだ」っていう当事者意識って大事ですよねぇ・・・・・。

久しぶりの更新で、ついつい長々と書いてしまいましたが、今日はこの辺で。