町田戦の戦犯は誰なのか?至って不真面目に考察してみた
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※挑発画像…最高なワケないだろ…
大量の仕事を残して、駆けつけたら前半16分が経過していて、先制点が見れなかったばかりか、愛する我がチームが見るも無残に惨殺される様子を見せつけられた町田戦。
当然リアルな世界でもネットの世界でも大荒れですが、個人的にショックが和らぎ、ネタにできるようになった明朝に、ショッキングなタイトルを付けたわりに、大いに真面目な文章で、最大限不謹慎にふざけてみたので、余裕のある方はご笑納いただければ幸いです。
※不吉な結末を予感させる夕方の景色
【1.戦犯・杉本健勇説(選手が悪い説)】
(概要)
キンチョウスタジアムの主にバックスタンドで有力な説。
やるのは選手という原則に基づいた理論。
シュートを枠内に飛ばせ。ちんたら歩くな。走れなど、主に個人の精神論をベースにしています。
また、試合によっては、リカルドサントスや決定機を外した選手、セレ女がいない丸橋なども対象になるケースもあります。
町田戦では、点を獲り、気持ちを出してプレーしたにも関わらず、ヤジられた健勇がキレたことから、現時点ではこの説を支持するものは少数となっています。
なお、この説の前提要件として、人生が充実していない人間の毎日のストレスのウサ晴らし方法という納得感ある話がまことしやかに唱えれていますが、プライバシーに関わるため検証できず、真意は不明です。
※ビール休憩
(反論)
この説を撲滅に追い込む有力な方法として、「ピッチからスタンドへのペットボトルの投げ返しを解禁すべき」という理論も一部で唱えられています。
【2.戦犯・監督大熊清説】
(概要)
日本代表クラスのタレントを潤沢にそろえているのにもかかわらず、試合内容とファンが望む通りの結果(全勝・負けなし・大量得点)が伴わない事から、現在ではこの説が多くの支持を集めています。
支持を集める理由として、
①未だチームとして何がしたいのかわからない
②交代策がパターン通り
③かと思えばたまに頓珍漢な選手交代
④指示が意味不明
⑤声が大きい
⑥悪人面
などがあげられています。
また、現在の状況を表す比喩として、
「単体ではキレイな色の絵の具をごちゃまぜにしたら結局黒くなるのと同じ」
「最初に変な色を主成分にしちゃって頑張ってキレイな色を混ぜたけど取り返しがつかなくて真っ黒」
などと言われています。
開幕前のサポーターコンベンションにて、
「大熊監督がダメだったときはどうするのか?」
という質問者に対して失笑が起こるほどの支持を集めていたにも関わらず、また、町田戦までは引き分けをはさんで連勝中だった実績があるにもかかわらず、丸岡やソウザや松田やリカルドサントスなど、決定機を外す選手をよそに、試合終了直後から「大熊やめろ」との声が、ネット・リアル問わず、群発地震のように頻出し、圧倒的批判対象となりました。
(※考察 監督はなぜ解任されないかor辞任しないのか)
※話題の人(後ろ姿)
「お願いだから辞めて-」というファンの必死の嘆願にも関わらず、 強化部長兼監督のお勤めを立派に果たし続ける大熊氏、 辞めないその理由について考察してみると、以下のような点があげられます。
1.一定の結果を出している
シーズン前は結果と内容を両立させるのが目標となっていますが、実際どちらを優先させるかの判断をするにあたり、結果(=勝ち点)が優先するのはある意味当たり前です。
現時点で昇格可能性が充分あるということもあり、内容が伴なわないから解任としては、優先順位のつけ方としては説明がつきません。
また、来年以降の継続性という点では、後述の後任問題に詳しく述べますが、「大熊体制は今年限り」との暗黙の了解のようなものがあり、 あえてシーズン中にリセットしなても、なんとなく結果残している間は留任で、来るべきタイミングで解任を決断した方がいいのでは、という意見もあります。※詳しくは後述の「③ タイミング」参照。 (なお、半分折り返しても積み上げはないやん、という意見も多数説です)
2.後任問題
大熊氏が退任したとして後任に誰を据えるか、という点では、
①外部から招聘
②内部昇格
という主に2通りの方法が考えられます。
①外部から招聘という方法は、候補者の選任からはじめなければならず、時間的コストが大きいうえ、実際にチームにフィットするかどうか未知数であるなど、シーズン途中に実施するにはリスクが高いです。
その点、②内部昇格という方法は比較的有効だと考えられ、実際にクラブにはS級ライセンス保持者として、元ガンバ大阪監督の松波氏、ヘッドコーチの小菊氏が在籍しており、実現可能性も十分にあります。
候補者を比較して、ガンバ大阪を降格させてしまった負の実績がある松波氏と、ヘッドコーチ小菊氏(2010年のサテライトリーグ優勝・2012年天皇杯の時の指揮実績)を比較すると、小菊氏待望論が根強く、私もその1人であります。
ただ、ここで考慮しなければいけないのは、セレッソ大阪監督職ブラックポジション説というものです。
※セレッソ大阪監督職ブラックポジション説とは
セレッソの監督は、本来の監督業であるチームマネジメントに専念できず、 ①ビジネスステイクホルダー(セレッソ社内の信頼はもちろん、親会社(ヤンマー、日本ハム)からの介入、海外スポンサー(シンハ―・レッドプル等)からの期待、ヤンマーOBからの小言)からの影響力に耐えつつ、②顧客(ファン、サポーターからの期待と「勝って当然」という無言の圧力)からのリアクションを直撃しつつ、③チーム(個性派かつ経歴がバラバラで派閥がありそうな感じの選手集団)マネジメントを実施しつつ、①~③間との折り合いをつけていく、という高度な調整スキルとストレス耐性が必要とされており、実際それが原因で監督のオファーを出しても断わられるという説。
仮に上記が本当だとすれば、小菊氏が単純に監督業に専念できる環境を整える事がクラブが実現可能か、という問いに対しては、いち素人としては低いと考えざるを得ず、そうなった場合、新任監督には荷が重く、また万が一今年昇格できなかった場合、責任を取らされて退任に追い込まれ、貴重な将来有望株を失ってしまうリスクが大きいため、クラブ的には安易に任せれないという事情があるのではないでしょうか。
3.タイミング
最後に、解任・退任すべきタイミングは今なのか?という問題です。
先にも述べたように、特段悪い成績ではないにも関わらず、内容が伴わないからといって、今まで引き分けをはさみ連勝してたにも関わらず、1回の負けで解任していいものか。という観点です。いつ解任するかというタイミングは、監督解任ドーピングの効力も考慮して、慎重に考慮しなければなりません。
これは前任のブラジル人監督を解任した際の学びであり、解任ドーピングの効果のピークを、チームの運命を左右する試合に持ってこなければならないのは言うまでもない事です。
今後チームの成績が自動昇格圏内か、プレーオフ圏内でトーナメントに挑むのか、状況が判明するのはもっとシーズン後半になります。くりかえしになりますが、勢いが大事になった状況で解任するのがベストであり、最後の究極の選択肢はギリギリまで保持しておきたいというのが本音かもしれません。
(議論の余地)
通常の監督に求められる能力に加えて、セレッソをとりまく上記のような環境で、監督本人のストレス耐性&ステイクホルダーのマイナスの感情を一手に引き受けることのできる、批判や罵詈雑言の矢面にたつ悪者役には、大熊氏が最適だという声が根強いです。(なんとなく悪人面だし)実際リアルでもネットでもヤジられ、誕生日にはインターネット上とはいえ、解任の声が高まったにも関わらず、監督業を勤め上げれるメンタルの強さ・器の大きさは大熊氏にしかできないのかもしれません。そういう点では嫌われ役を一手に引き受けてくれている大熊氏に、もしかしたら、のちのち感謝しなければいけないときがくるのかもしれません。
【3.戦犯:応援が悪い説】
※火がつくとすごい盛り上がる
負けてもブーイングをしないことが、選手を甘やかしていることにつながり、選手のハングリー精神を生まず、勝利への厳しさが育たないという、元強化部長が唱えた実体験に基づく海外の価値観をベースにした発言から生まれた説。
最近ではその理論がさらに発展して、チャントの選択が悪い、コールが遅く1000本ノックと言われるなど、その種類内容は多岐多様に渡っています。2chやtwitterなどいんたーねっとの世界での有力説です。
町田戦の試合後、偶然、ゴール裏応援ユニット内でのケンカを目撃したのですが、
「お前!もっとがんばれよ!」
「俺はがんばってるわ!お前ががんばれよ!」
という言い争いがメインであり、「がんばり」という測定不可能な項目が議論されていて、かつその「がんばり」が選手にどういう効果を及ぼすかいまいち不明だったので、なんのための応援か、誰のための応援か、わからなくなってしまう事態に陥ってしまいました。
結論から言うと、
「応援には答えがない」
「だからこそ常に何がベストなのかを探求していかなければならない」
というのが答えなんでしょうが。
けど真剣に応援しているからケンカできるのであって、醒めた僕にはある意味うらやましかったです。
【閑話休題】
それぞれの説に、それぞれの言い分があることがご理解していただけたと思いますが、ここで少し視点を変えてみたいと思います。
※参考 みなさんのストレスの残骸…ゴミはゴミばこへ
【世間はどのようみているか】
前回の群馬戦同様、7月20日21:15~24:00のツイッターのつぶやき約1500件を分析し、
①ツイッター上のつぶやきを「セレッソ」「#cerezo」で絞り込み
②登場した選手名をカウント
してみました。
その結果、もっともつぶやき内に登場した選手は以下のとおりです。
1位 杉本
⇒2位の倍以上のつぶやきを獲得
⇒先制点と試合後にブチ切れるという派手なパフォーマンスの影響でしょうか
2位 山口
⇒セレ女が多く、センターバックにコンバートという結果でしょうか。
3位 丸橋
⇒杉本同様ブチ切れたからでしょうか。
4位 清原
⇒先制点のアシストが利いているのかもしれません。
5位 丸岡
⇒決定機逸脱は杉本の陰に隠れてしまいましたね。
※なお、各選手がどういう評価を受けたか?については、データ量が多すぎて、分析ツールが数回にわたり落ちたので断念。敗戦って怖い・・・
※ちなみに「大熊」ってワードは試合に出ていない「柿谷」とほぼ同数でした。
※朝4時起きで深夜1時まで頑張ってこれだったので、心が折れてしまってすいません。限界でした。
※作業の図
【10年来のファンでも落ち込む現在の状況】
試合後、手持ち無沙汰でウロウロしていると、通称メガホンおばちゃん・レッツゴーおばさんが茫然自失で座っていらっしゃったので話しかけてみました。
私「そんなに落ち込まないでください。たかが1敗でしょ」
メ「いや、さすがにちょっとショックで」
私「10年以上見てきてはって、これ以上に酷い時期あったじゃないですか」
メ「いや、本当に今年上がれるのかなぁ」
私「大丈夫ですよ、選手を信じてあげるのは得意でしょ?それに讃岐も行くんでしょ?がんばってください!」
的なやりとりをしました。
試合中の言動がアレすぎて有名ですが、意外に知られていない素顔は乙女そのものだと思います。
セレ女の第一号は実はこの方なのかも。
もし試合中に運よく見つけてしまい、その言動が気になっても、
「セレッソが好きすぎてアレなんだな」
と優しく見守ってあげれれば、と思います。
(試合中以外は本当にいい人なんですよ。)
【力の及ぶ範囲・及ばない範囲の分別を】
●アレな監督ななかで、いかにポジティブになれるか
想像力を駆使すれば、山口のCBも玉田のボランチも理屈としてはわからなくもないです。(初期のウイニングイレブン理論ですが)
1点ビハインドのなかで、放り込み大作戦をしたくて、カウンター対策で山口CB、クロスあげさせる役目として、玉田ボランチってことなんでしょう。たぶん。おそらく。知らんけど。
ただ、ターゲットとして田代でなくて澤上なのも謎ですが。
兆が一、放り込み大作戦が成功していたら、レヴィ―時代のへベルチの左サイドバックばりのミラクル采配以来の名采配と言われたかも。結果って怖いですね。
とにかく、有能か無能か、結果が出ているか出ていないか、内容が伴っているかともなっていないかは別として、大熊さんが真剣にやっているのは間違いないし、逆にしばらくは監督が変わらない、我々の力の及ばない大熊ワールドのなかで、我々はいかに楽しむか?いかにポジティブな雰囲気を創りだせるかが試されている気がします。(ほぼイノベーションに近い苦行ですが)
●本気で嫌なら、今がそのタイミングだと思うなら。
本気で大熊さんに辞めてほしいなら、弾幕作成、解任署名、直談判、居残りなど、方法はいくらでもあります。そしてその行動がポジティブな何かを生むかもしれません。いずれにせよ、チームとしてプラスの効果が産まれればな、と思います。
●僕が出来ること
正直、長年ファンをしていて、こういう事態には慣れてしまっているので、昨日の敗戦も「あるある」でしかありませんでした。哀しいけど。
私事で恐縮ですが、僕は試合後はメインスタンド前方の自席でその試合で気になった選手に声掛けすることにしてます。それ目的で年間決して安くない額の金額を払っています。ちゃんと声はとどいているみたいです。気持ちが届いてるかは知りません。ただ、過去に何度も選手やスタッフからポジティブリアクションがあったのは事実です。
町田戦の場合は、杉本健勇には「見ている人は見てるぞ!みんなでJ1に戻ろうな!頼んだよ!」とわき目もふらずに叫んだし、丸岡には「次こそ決めろ!切り替えろよ!」と叫んだし、一応素人なりによく考えてよく観て声掛けしているつもりです。それが、練習場にも行けない、アウェイにもいけない自分が出来るサポートだと理解してますから。
【おまけ ストレスをためこまないの方法】
偉そうにいろいろ述べてみたものの、そんな簡単にポジティブになれれば人間苦労しないわけで。
というわけで、チームが負けてしまった時のストレス解消法を以下に簡単に羅列してみました。
■現場でできる発散
①ダメな選手を野次る
大声を出せるので手軽にストレス解消できます。ただ今シーズンから周囲に見る目も厳しくなってきているので、以前に比べてリスクも高くなってきているように思います。安易な分、建設的じゃないのでオススメしません。
②ポジティブに叱咤激励
ふがいない選手に対し、ネガティブな言動ではなく、ポジティブな言動を大声で送るという行為です。
「ちゃんとやれよ」ではなく「もっと出来るやろ!お前はこんなもんじゃないやろ!」
と言い換える例などです。
①に比べてリスクはまだ低めです。
■会場を去ったあとにできる発散
③海外サッカーをスカパー等で観戦
香川・清武・乾など、元セレッソの選手の海外での活躍を見て、心を躍らせます。
また、結果を追及する人はバルセロナの試合を観るなどすれば、ほぼ勝つので安心です。
④元セレッソの選手を応援しよう
③の国内版です。永井龍・小松・井上・扇原・黒木・吉野などの活躍を、マッチデーハイライトで確認します。
戻ってきて活躍する姿も妄想できます。
⑤仲間と飲み会で盛り上がろう
選手の悪口は蜜の味です。酒飲んでるのでテンションもあがります。また仲間意識も高まります。
翌日に二日酔いになるリスクと、建設的になれないのが問題です。
■そもそもストレスをためない方法
⑥試合を観に来るのを止める
ストレスの根源をなくす方法で、根本治療といえます。ただクラブにお金が落ちないのが問題です。
⑦会場に来て、試合前に仲間と酒を酌み交わしてストレスを発散し、試合中は寝てしまう
⑤を主目的にストレスを発散し、試合中は寝てしまう方法です。試合中2時間たっぷり寝れるので身体もすっきりですし、スタッフの若い女性は優しく起こしてくれるのも嬉しいです。
昨シーズン終盤に良く見た光景です。
※イメージ
【まとめ】
いろいろ述べてきましたが、試合の勝ち負けはいろんな要素が複雑にからみあっているからややこしいのであって、戦犯を見つけようと、いがみあったり、無駄にストレスをぶつけ合っても何も生まれないわなー。というのが正直な感想です。
曜一郎も言ってたみたいに、お互い真剣だからこそぶつかるし、それはある意味仕方のないこと。ダメだと思う点があるなら、建設的な形で意見をすればいい話であって、そしてそれは舞洲に行けば準備はできているわけであって。
みんながJ1に上がりたいという気持ちは一緒だし、だからこそこんなに大騒ぎになるのであって。
讃岐も厳しい戦いになりそうですが、町田戦の負けもたかが1敗なんです。
悔しい気持ちはみんな同じ。逆に1敗ごときで大騒ぎしたくなるのは重々理解できますが、動じない強い信念が試されていると思いたいです。
マジJ2とか時間のムダですよ。みんなで昇格しましょうよ!最後に笑えばいいんでしょ?昨年のプレーオフの決勝の悔しさ、もう味わいたくないでしょ?
98年フランスW杯予選の話を聞いて、ポジティブはネガティブを駆逐すると。本当にそう思いました。
愛しているならもう少し良くなるための方法を探しましょうよ。ポジティブになれる方法を、おのおのが考えましょうよ。
今日も長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。(ちなみに5800字・原稿用紙14,5枚分の長文・・・・)
※改めて、タイトルだけでアツい気持ちが奮い起される本ですね