SAKURAシートからセレッソ大阪を見守るブログ

元ゴール裏住人が、選手に一番近いSAKURAシートからセレッソ大阪を見守るブログです。普通の人よりセレッソ大阪を好きだけど、人生をかけるほどではない。単に好き。それ以上でも以下でもない。

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モリシに殺されると思った日

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まだ結婚していなかったから、2011年頃の事だったと思う。


セレッソ大阪が「大人のサッカースクール」を開設したので、早速申し込んだ。

 

体験スクールだったか、1回目だったか忘れたけど、当時アンバサダーだったモリシこと森島寛晃氏(現社長)が、ゲストコーチとして参加してくれた。


モリシは僕のヒーローだった。背は低いけど運動量豊富で得点を重ねる。普段は腰が低いのに、試合になると泥臭く、誰よりも勝利のためにプレーする、負けず嫌い。


ホンマにかっこよかった。そんな憧れの人と一緒にボールを蹴れる。めっちゃ嬉しかった。

 

ストレッチ、リフティング、パス交換と、ひと通りウォーミングアップが終わった後のレクリエーションゲームで事件は起こった。

 

レクリエーションゲームはオーソドックスなルールだった。

「あるエリアのなかで、1人1つのボールを保持し、自分のボールを奪われないようにしながら、人のボールを奪う」
という感じだったと思う。

 

初心者の人、特に女性は、ボール扱いに慣れてないせいもあって、きゃーきゃー言いながら、和気あいあいとした雰囲気で時間が過ぎていった。


そんななか、担当コーチの声が耳に入った。


「みなさーん、森島さんが空いてますよー」


ふと見ると、エリアのすみっこでモリシは周囲の様子を伺っていた。

 

天邪鬼な僕にいたずら心が芽生えた。

 

本格的な経験者ではないが、ボールを失わないようにモリシの後ろに回り込むのは難しくない。
モリシに気づかれないように、後ろから回り込んで、脚を伸ばしてボールを奪った。

 

モリシの「あっ!」という声が聞こえた。

 

嬉しかった。


振り向くと、モリシが「えっ?」という顔をしていた。

 

僕は調子に乗った。


モリシに向かって、思いっきりガッツポーズした。

 

0.08秒後、激しく後悔した。


モリシの目が燃えていた。


冗談じゃなく、殺されると思った。

 

道でああいう目をした人を見たら、絶対に近づかない方がいい。


それくらい激しく燃える目だった。

 

※そのあとちゃんとゴメンナサイしました。記念写真も一緒に撮ってもらいました。念のため。

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アンバサダーから強化部に異動になってから、あの時見たモリシの燃える目を、目にする機会が増えたように思う。


一番印象に残ってるのが、2016年ホームの清水戦、シャケのゴールで先制しながらロスタイムに2点入れられて逆転された試合後、クールダウンしているシャケに言葉をかけたとき。

 

プロになって、第一線で活躍して、ましてや日本代表でW杯で得点を取れるくらいになるには、素人相手でも隠せないくらいの強い気持ちを持たないとダメなんだろうな、と森島さんを見るたびに思い出す。

 

2019年、セレッソ大阪に対して、いろいろ思うことはあるし、納得できないことは多々ある。だからこそ多くは望まない。

 

ただ「「勝つ」という目的に対して貪欲な集団を見たい」これだけは譲れない。

 

いちファンとしては、ロティーナサッカーを本当に楽しみにしている。


たとえすぐに結果が出なくても、「サッカーとは何か?」を選手はもちろん、ファン・サポーターにも見せつけてほしい。

 

あぁ、久しぶりに練習見に行きたくなったな。

そんなこんなの2019年シーズン始動日翌日。