「ヤンマースタジアム長居は梅田から3時間かかる」についての考察
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某SNSにて「ヤンマースタジアム長居は梅田から3時間かかる。ゆえに東住吉県に改名せよ」と記載された投稿を発見した。
投稿者に配慮し、また私自身の時間、はてなブログサーバの容量、ならびにデータ通信量がもったいないので、画像を添付することは避けるが、概要を述べると、上記趣旨の投稿に添付された画像があり、添付画像では、ヤンマースタジアム長居を背景に中年男性がご自身の中指を立てており、F〇CKな感じを出されておる。
※気になる方は「東住吉県」で検索されたし。
ダービー前後には双方に一定数のほどよいバカが雨後の筍のごとく湧いてくるのはもはや驚かないが、今回ほどよくないバカさ加減にさすがに驚いてしまったので、残り少ない人生の貴重な時間を割いて、この投稿内容について考察しようとする次第である。
本稿で考察したいのは、以下の3点である。
1つめに「ヤンマースタジアム長居は梅田から3時間かかる」
2つめに「東住吉県に改名せよ」
3つめに「ご自身の中指を立てている画像」
についてである。
さて、まずは当該投稿の中核をなす「ヤンマースタジアム長居は梅田から3時間かかる。」について考察していきたい。
私は比較的価値観が歪んでいるほうだという自覚はあるのだが、その私をもってしても、梅田ー長居の移動に3時間かかるというのは違和感である。
日本全国津々浦々のスタジアムに行ったが、長居ほど交通アクセスが便利なスタジアムは珍しいと思う。
市内中心部から1時間以内、複数の最寄駅があり、最寄駅から徒歩10分圏内のスタジアムがJ1で数多く存在するだろうか、いやない。
なぜ3時間もかかるのか、ご本人に何があったのか、正直申し上げると、上司の性癖ぐらい興味はない。
もし何かの勘違いであったり、自分のミスを棚にあげただけであれば、幸せになって欲しいな、とただただ祈念するばかりであるが、この御仁はあろうことか、普段の生活で承認欲求を満たされていないのか、World WideなInternet上で誤解を招く内容を投稿されてしまった。
このままでは、当該投稿を閲覧なさった309のヒョロワー(bot含む)をはじめとする一般の方に「長居は不便」との誤解を招く恐れがある。それだけは避けたい。バカのせいで風評被害に遭うのは迷惑もいいところである。
(おそらく世の中のバイトテロの被害者もこんな感じなのであろう。)
日本語を主言語として用いる方はどこかのタイミングで「人様に迷惑をかけてはいけない」と習うはずである。万が一そういう機会が得られなかったのであれば、気の毒この上ないと思う。
(もしかしたら、「お前らはブタだ、人間じゃねーよ」との意図があるのかもしれないが、人語をつかさどり、プロサッカークラブを愛することができるブタがいると思われているのであれば、そちらのほうが梅田ー長居を3時間で移動することより重傷であると言わざるを得ない)
ただ、もしかしたら「梅田-長居の移動に3時間はかかりすぎだ」という考えが、ネイティブOSAKA-JINである私の驕りの可能性もあると思い、西暦2019年に社会生活を営む人類として、所要時間を測るべく「Google Map」を使ってみた。
結果は添付画像の通りである。
(添付1)
30分と記載すべきところを、誤って3時間と記載したのだろうか。時間計算ができないわけではないことを切に祈りたい。時間は60進法やで。
にしても、テクノロジーが発達した現在において、電車で40分以内で移動できるところを、わざわざ徒歩で移動するなんて、お前は走れメロスか、と言いたくなる。
ただ、徒歩だとしても2時間30分である。30分どこでロスしたのか?もしかして、と思いある地点を経由させてみた。結果は添付画像のとおりである。
(添付2)
画像の説明をすると、
梅田ー飛田 1時間40分
飛田滞在(店選び・サービス時間含む) 25分
飛田ー長居 55分
計3時間
で辻褄があう。
ちなみに、私は60進法を理解しているつもりだ。
飛田新地は10分10,000円が相場だったように思う。平均的な庶民では気軽には立ち寄ることのできない価格であろう。
ただ、私が最後に足を踏み入れたのは10年以上前なので、現在の相場は存じ上げない。ましてや消費税の影響で相場に変動があるのか、はたまた軽減税率が適用されるのかなどは残念ながら情報のアップデートを行っていないので存知あげない。
話を元に戻そう。
当初はついでに立ち寄れるくらいブルジョワなのかと考えたが、常識で考えれば公共交通機関で移動をする距離を徒歩で移動するところを考慮すると、飛田通いのために交通費を節約している可能性がある。
ただ、電車賃を節約して飛田新地で女給と恋に落ちる費用に充当するのは、個人的には人生の優先順位を間違えているのではないか、と心配になってしまう。
蛇足であるが、
梅田ーパナソニックスタジアム吹田間の移動時間は
公共交通機関利用・徒歩ともに、
梅田ーヤンマースタジアム長居間の移動時間を上回っていることを確認した。
定性的にも定量的にもパナソニックスタジアム吹田の方が不便である。
(添付3)
上記事実があるにも関わらず、当該投稿がなされたことを鑑みると、、(本人に問題がある可能性を除外すると)人間の感情バイアスとは怖いものだ、という結論をもって、本項目の検討を終わりにしたい。
次に「東住吉県に改名せよ」との主張について検討していきたい。
大阪市民ならご存知かもしれないが、大阪市の区は東京都の特別区とは異なり、行政区である。つまり東住吉区は大阪市を構成する行政区であるため、東住吉区単独では県になることはできない。都構想によって市に準じた権限を持つ「区」になる可能性はあるが、「市」はもちろん「県」になることは現行の法制度上は不可能である。
私自身不勉強であり、言葉足らずな点もあるかもしれないが、取り急ぎはご要望にお応えすることができず、大変申し訳なく思う。ただ、実現が不可能なのは私自身の至らなさによるものではなく、法制度上の限界であるがゆえ、苦情およびご意見は立法機関である国会ならびに国会議員様に物申していただけますと幸いである。
ご要望とは別の話題になって恐縮であるが、以前高槻市内を通過したときに、「高槻市はガンバ大阪を応援しています」と記載されたのぼりが多数掲げられており、他人事なのに切なくなってしまった。
他人事なので私的誠意はないがJリーグ100年構想や地域密着の理念に基づき、貴殿が敬愛するチームは名称変更をすべきではなかろうか、という気がしてならない。高槻市様ならびに吹田市様の健気さが半端ない。
最後に「ご自身の中指を立てている画像」について検討する。
一般的にご自身の中指を立てるという行為は、自身の負の感情を簡潔に表現する方法として、正対する相手に向けて行われることが多い。
当該投稿画像を見てみると(何回も見るものではないが)
・ヤンマースタジアム長居
・ご自身の中指
・投稿者のご尊顔
上記3点が見て取れる。
つまり、当該投稿者は、「セレッソ大阪のシンボルとしてヤンマースタジアム長居を見立て」、「自身の中指を立てること」によって、「私は貴殿に負の感情を持っている」という表現をしたい意図があると推察される。
ところが、改めて当該画像を確認し、
・負の感情を表現するにも関わらず、対象と正対していない(背を向けている)
・ご尊顔が特定できない(サングラスをかけている)
・ご自身の敬愛するチームのものが映っていない(ユニフォーム等、服装は判別できない)
・画像の構図と距離感
という点を考慮すると、
単なる負の感情発露表現ではなく、ご自身のお仲間(3次元空間に実在するのかどうかは存じ上げないが)に向けて、「俺は敵に対して、負の感情を表してやったぜ」という自身の行動をアッピールするため、つまりは「SNS投稿を意識した1枚」であると推察される。
邪推であるが、なにかの用事でスタジアム近辺に立ち寄ったついでに撮影されたのではないだろうか。
中年男性がSNS映えを意識した画像を撮影するために、真昼間から長居公園で自撮りを繰り返している姿を想像すると、哀れを通り越して、可愛らしい思いが芽生えてくる。すっかりInstagramerだね。
その様子は傍から見てたらさぞ滑稽だったであろう。遠目から見守ることができなくて残念である。
最後に。
長々と無駄な文章を書いてきたが、個人的には、試合の勝敗やチーム・選手の状態に興味はあれど、ファン・サポーターを取り巻く云々については、あくまでおまけである。
反面、私と異なる価値観を持たれる方が存在するのは認識しているし、その価値観を否定する気はさらさらない。
ただ、「チーム(選手)のために俺たち(ファン・サポーター)ががんばる」と、「俺たち(ファン・サポーター)のためにお前ら(チーム・選手)がんばれ」の違いは、行動結果は同じでもそこから派生したりにじみ出る云々の違いが趣深いな、と毎度毎度感じる次第である。
以上、先日の試合のハイライトを20回以上は再生したことを報告して、本稿の結びとしたい。