セレッソ大阪はどこに向かうのか・柿谷曜一朗はなぜ移籍したのか
大晦日におはようございます。
12月になって大量に溜めてしまったモヤモヤについて、一気に吐き出したいと思います。少々長いですがお付き合いくださると嬉しいです。
【改めてセレッソ大阪というクラブについて】
今回の一連のゴタゴタ、選手の退団や加入をめぐる議論を見ていて、改めて以下のようなことが私を含めたセレッソに携わる人々に浸透していなかったのではないか、と思います。(お前だけじゃ!と言われたら返す言葉もございませんが・・・)
※「→」は例示というか思い付きでの分類です。補足・指摘は大歓迎ですが、クソリプ止めてね。
・ミッション
→クラブは誰のために、何のために存在するのか
・ビジョン(長期的目線)
→クラブはどうあるべきか(トップチーム・育成組織・スポーツクラブ関連etc)
→チームはどのようなコンセプトで戦うのか
→背番号8をつけるに値する選手とはどんな選手か
・中期目線
→ビジョンに照らして、監督・コーチを誰にお願いするか(TOP・下部含む)
→誰を中心としたチームを作るか
→背番号8はどの選手がつけるべきか(誰もつけないほうがいいのか)
・短期目線
→単年度の選手補強はどうあるべきか
上記のように整理してみると、下部組織については、ビジョンを持って取り組まれていたと思います。
ハナサカクラブ・スポーツクラブの設立は「トップの成績・予算に関係なく、育成に専念できる環境を作る」だったはず。
現に、ここ数年で何人が他クラブを含むとプロサッカー選手になれましたか?という点では、成功していたんじゃないでしょうか。(もちろん完璧ではない点もあったかと思いますが)私の知る限り、不祥事を起こした選手もいませんし、いい指導者がいる組織、という印象です。
トップチームのビジョンに関しても、クルピ元・次期監督の「良くも悪くも選手に依存するチーム作り」からの脱却をはかり失敗・降格した2014年から、紆余曲折はありましたが、尹監督→ロティーナ監督の人選の流れとしては一貫性がありますし、チームのコンセプトも進歩していたと思います。「90分通じてゲームをコントロールし、勝ち点獲得の確率が高いプレーをチームとしてする」なんて言葉、2010年の自分に言っても信用されないでしょう 笑。(チームコンセプトの進化は、もしかしたらたまたまつじつまが合っただけなのかもしれませんが・・・・・)
成績に関しても、2017年の2冠はもちろん、J1に復帰してから、2回もACL出場権を確保してるんですよ。さらにいうと、2010年の復帰からだと4回の出場権獲得。これはJ1クラブの中でも5位か6位のはず。(指摘されるまで知らなかった人)
選手に関しては、2016年の扇原、2018年の健勇、蛍、2020年の曜一朗の退団は残念でした。(ここについてはのちほど)
選手補強に関して、加入する選手を応援するのは当たり前だと思います。
一方で、その選手を獲得することの評価については、ビジョンに適合しているかどうかという基準がないと、どうしても個人の好き嫌いになってしまいますよね。もちろん、選手としては結果で黙らせれば良いだけですが。
今話題の大久保嘉人選手に関して言えば、私は良い感情も悪い感情もありますが、セレッソで引退したい、と思ってくれるなら、嬉しいに越したことはないです。一方で、長期ビジョン(育成型クラブでしたっけ?)に照らした判断として「?」と思う点はもちろんあります。(「若手のお手本に」という立場なのかもしれませんが・・・・手本・・・?笑)。さらに穿った見方をすれば、香川君にフラれ、曜一朗に出ていかれた穴埋め要因として使われているのでは?とすら考えてしまいます。(嘉人を大切に思うなら、8番ではなく嘉人にふさわしい番号があるでしょう)
いろいろ言いましたが、ACL出場権獲得した年の年末にこんなにもモヤモヤするのは、
「クラブのビジョンがしっくりこない(後退しているように見える)」うえに、「やっていることがビジョンと一致していない」からなんですよね。
「発展的解消→チームコンセプトを明確にし、選手に依存しないチーム作りをし、90分トータルで勝ち点を取るという監督から、選手能力のみに依存する監督にするの?」「攻撃的?→FW補強はフロントの仕事やん?」「育成型クラブ?→育成は手段であって目的ではないのでは?」「下部組織出身の選手中心のチーム作り?→25歳27歳の選手加入」etc・・・・・
なんやかんやでいろいろ思いますが、年が変われば新チームを応援しますよ。そんなこと声に出すことすら恥ずかしい。ただ、応援の形は変わると思いますが。
「クラブの人はプロ・素人であるファン・サポーターは黙っておくべき」という意見を散見しますが、責任・権限がないからこそ声を上げるべきなのではないでしょうか。
セレッソファンになって25年、私は「クラブの手の届かないところをフォローするのも、ファン・サポーターの役割だ」というのをゴール裏の先輩たちの姿から学んできました。会社員・研究者である今、その考えの大切さを「消費者」としてはもちろん「供給者」としても認識する日々です。
※12/31 12:00追記
清武選手の契約更新リリースありましたね。清武選手には感謝しかないです。一方で「同じ方向」という意味ではクラブへの不信感は拭ません。チーム、選手はもちろん応援しますが、クラブの方向性、運営については引き続き注視していきたいと思います。
(清武キャプテン兼実質監督の誕生かと妄想しております…)
【最後に、柿谷曜一朗について】
私個人が観察したり、他の人の話を聞く限り、柿谷曜一朗という選手は以下の4要素から構成されているように感じます。
(曜一朗から名誉棄損で訴えられたらどうしよう・・・)
①プレーヤーとしての柿谷曜一朗
→テクニックに自信がある。サッカーIQも高い。
②プロサッカー選手としての柿谷曜一朗
→試合に出たい。レベルの高い環境でやりたい。ファンを喜ばせたい。
③人間としての柿谷曜一朗
→人を喜ばせるのが好き。良くも悪くも『楽しんだもん勝ち』と思っている。「俺に注目せよ!」けど仲間想い。
→クラブへの愛着・森島選手の偉大さ・背番号8への自覚
そもそも、柿谷曜一朗がセレッソ大阪でプレーする意味や夢といったものは、「セレッソの育成組織出身の選手たちが中心となって、セレッソにタイトルをもたらすこと」だったと推測しています。それを踏まえて2016年以降の曜一朗を追っていきたいと思います。
2016年の曜一朗は、①~④がほとんど満たされていた理想の状態だったように感じます。プレー面はもちろん、太陽のような選手、理想のキャプテンだったように思います。(シーズン終了のセレモニーで大熊監督をフォローするキャプテン曜一朗は本当にかっこよかった)。一方で、大怪我をしてしまったにも関わらず、④の立場から無理して試合出場をし、以降数年、選手生命を縮めかねない状態になってしまったのは残念に思います。そして一緒に夢を追い続けた扇原選手のシーズン途中の移籍も、思うことがあったのではないででしょうか。
2017年は、前年の怪我の影響で①については不満足、②③についても違和感をもちつつ、④の立場を徹底し、タイトル獲得に貢献してくれたのは記憶に新しいですね。
そして2018年、「長期的なセレッソのことを考えて」、クラブは2017年の戦い方からの変換を試みます。一方でその戦い方は尹監督が得意とする形でなかったのは事実で、いろいろあって、曜一朗の①②③の立場が悪いほうに出てしまったのは残念でした。(曜一朗「だけ」が悪者になってしまったことも含めて)。シーズン途中にはガンバ大阪から完全移籍のオファー。①②の立場からほぼ移籍を決めかけましたが、④の立場から一転残留することに。ただ、シーズンオフに山口蛍選手と杉本健勇選手が退団。自身と同じく④の思いをもった2人の退団が、どのような影響があったのか?私には想像できません。
監督が変わった2019年、出場機会は徐々に減っていったものの、前年の反省から、加えて「長期的な視野から」、そして④の立場から、与えられた環境で最善を尽くす姿が見て取れたのは安心できました。一方でシーズン途中で名古屋からレンタル移籍のオファーがありましたが、この際も④の立場から残留を決めました。また、2016年に負った怪我の影響もこのころから消えはじめ、以前のような感覚でプレーできる姿が多かった気がします。
そして2020年、クラブとしてタイトルを目指して挑んだシーズンですが、コロナ禍により、イレギュラーなシーズンとなり、チームも一時的に活動を休止します。そんな中でも③の立場でファンを喜ばせようとする姿はさすがでした。プレー面では完全にキレを取り戻せたように見えました。一方で、同じポジションの清武選手のコンディションが良かった影響もあり、出場時間が限られたことは事実でした。ただ、2018年に自分が与えた影響への自覚から、自分ができることは精一杯やろうとする姿は前年に引き続いてでした。
ただ、④の立場から「セレッソ大阪の8番が試合に絡めなくていいのか?」「コンスタントに試合に出てチームに貢献するのがセレッソ大阪の8番では」「自分はセレッソ大阪の8番にふさわしいのだろうか」という疑問が芽生えてくるようになりました。そんななか届いた名古屋からの完全移籍でのオファー。前年に続いてのオファーでしたが、契約が切れるタイミングでの完全移籍でのオファーは『違約金を払ってまで獲得したい選手ではない』という意味でもありました。ただ、名古屋はユース時代にもオファーをくれたクラブであり、②の立場としては、自分を充分に評価してくれていることが伝わってくるものでした。
クラブからはダウン提示、自分には家族もいる、チームとして進化していくなかで、コンディションが理由ではなく試合に出場できない背番号8を背負った自分を許せない、そのような葛藤を抱えた中で、ロティーナ監督の契約満了が伝えられます。清武と柿谷の共存を新たなオプションとして試行している中での満了。そして「長期的視野でのチーム作り」はどうなったのか。選手から信頼の厚い監督だったのに・・・・。疑問を持ったまま出場を続けるなか、試合勘が鈍っているせいか、決定機に決めきれないことも増えました。短いプロ選手生活、一体何が正解なのか。クラブ愛に縛られて後悔するのではないか。扇原選手も、山口選手も、杉本選手も、永井選手も、その他多くの育成組織出身の選手たちは、「セレッソ愛」をもちつつも、「プロ選手としての自分」を完全に切り分けて移籍していきました。では自分は・・・・・・
「戻ってこれるクラブになったら、許されるなら戻ってきたいです」
いたずらっぽく笑う柿谷曜一朗が、ファンに贈った背番号8のユニフォームには、初代8番森島選手の座右の銘でる「心・技・体」と書かれていました。
柿谷曜一朗選手からユニフォームとスパイクを贈呈して頂きました。
— BarSakuraholic🌸サクラホリック (@bar_sakuraholic) 2020年12月25日
来年1年かけてセレッソ愛の溢れる店舗間で順次回していければと思っています。
とりあえず年内はサクラホリックに展示させて頂きます。 pic.twitter.com/vEWdwvuVIm
今までセレッソ大阪の8番の脱ぎ方は美しいものばかりでした。その重みを理解しているからこそ苦しみ、セレッソ大阪の8番の価値を守るために、自分が嫌われることを厭わない柿谷曜一朗の背番号8の脱ぎ方は、非常に勇気のある行動だったと思います。
柿谷曜一朗はプレーヤーとしても、山口蛍と同様に大好きな選手でした。この2人が、海外から戻ってきたにも関わらず、まだまだ活躍できる状態で国内移籍してしまうことは残念でなりません。重く受け止めたいと思います。
一方で、監督が変わろうと、大好きな選手が退団しようと、クラブは続いていきます。自分たちの子供の世代が、セレッソ大阪を応援できる立場になったときに、セレッソ大阪のクラブだけでなく、ファン・サポーターのことをきちんと語れる存在でいれるようになりたいな、と思う今日この頃です。
来年もスタジアムで見かけたらぜひお声がけください。ただ、人見知りなのでリアクションが薄くてもお気になさらないでください 笑
ではよいお年をお迎えください。
※本文中にある描写については、複数の関係者への取材から着想を得たフィクションです。
育成型クラブとは移籍金目当てに選手を育成することなのかな?
恥ずかしながら、ハナサカ報告会や育成年代の試合を日常的に追っていたわけではないので、他クラブの話になります。
数年前、某J1クラブの社長と話をする機会をいただいたことがあります。
そのクラブは、当時J1を3連覇かなんだかしていたのですが、毎年のように某クラブにフリーで選手を引き抜かれていました。
けど、若い選手が次々と台頭し、その引き抜かれた選手の穴を埋め、クラブも継続して上位争いしているチームでした。
そのクラブの社長がおっしゃっていたのは「選手の海外移籍で得る高額の移籍金は経営上アテにしてはいけない。J1で通用する選手は、抜けそうな選手のタイミングに合わせて他クラブへのレンタルなど、ある程度計画的に育てることはできるが、海外で通用するレベルの選手は水モノだから」といった趣旨でした。
要は「移籍金得るために選手を育ててるわけではない」ということです。
あくまで数年前の話ですし、ハナサカクラブができた経緯などはよく考えられた素晴らしいものだと個人的に思っています。
繰り返しになりますが、他クラブの話ですので、「一緒にするな!」と言われればそれでおしまいですが。
ファン・サポーターの移籍黙認!ジェットコースタークラブへの回帰で世代交代目指す!
関係者によると、クラブはファン・サポーターの移籍を容認することが19日わかった。
通常「選手は移籍できるが、サポーターは移籍できない」と言われるが、ロティーナ監督との契約満了の説明責任を果たさないほか「桜スタジアムの募金すら賄えないファン・サポーターよりスポンサーの方が大事」とも見受けられるクラブのスタンスに、一部のファン・サポーターが離脱。直近の観客動員数も1万人を下回っていた。
ロティーナ監督率いるチームは、昨季より順位・勝ち点ともに1つ上乗せし、ACLプレーオフ圏内の可能性が残る4位で全日程を終了。手腕への評価が高く、結果も残している監督との契約満了には、ファン・サポーターから抗議や疑問の声が殺到したが、関係者は「プロのことはプロに任せるべき」「サポーターは結果が出れば黙る」と強気の姿勢を崩さなかった。
香川、乾、南野を育成したと言われているが、「松坂牛が美味いのは当たり前」「育成とは、スーパー玉○で売ってる肉を美味しくすることなのでは?」と、第二の井上翔太選手、後藤寛太選手、荻野賢次郎選手、キム・チャンフン選手などの被害者が現れるのではないか、補強自体がジェットコースターに戻るのではないか、との懸念もぬぐえない。
また、今回の監督交代劇には選手からの不満もあり、2018年オフに引き続き選手の大量流出が懸念されるが、選手の意志に関係なく移籍金を高額に設定するなど、非人道的な手段によって流出を阻止する考えだ。
さらには、結果的に移籍した場合でも、高額の移籍金が入り、レギュラーを奪えなかった若手選手に出場の機会を与えることで、「世代交代を進ませる」との理屈が成り立つため、戦略には死角なしと錯覚しているようだ。
チームはJ2時代の2016年の大熊監督時に「選手のアイディアを活かしたサッカー」を志向。結果的にプレーオフでのJ1昇格との苦い経験から、チームとしてのコンセプトを明確にしたサッカーを浸透させることで、2017年から残留争いにまきこまれることもなく安定的な成績を収め、木本・松田・瀬古・坂元などの選手による世代交代も進んだ。
昨年より好成績を治めた監督の交代劇に、「コロナ禍での収益減が理由なら仕方ない」との見方もあったが、育成部門に風間氏を招へいし、新監督に高額年棒のほか、滞在費やビックカメラのポイントなど、その他の費用もかかるレヴィー氏を選出したことから、単に好き嫌いで選んだ可能性は否めない。
森島社長は19日付の報道によると、「クラブとして”どう進んでいきたいか”など、いろんなことを考えて決めた」とコメント、「攻撃的サッカー・育成への回帰」を強調した。
「単なる行き当たりばったりのジェットコースタークラブへの逆戻りでは?」との指摘に、関係者は「タイトル争いだけでなく、残留争いでもワクワク・ドキドキでき、かつコスパがいい。また、それを繰り返すことが勝者のメンタリティを育てる」「道半ばで絶たれた2013年の夢の続きを見ていきたい」と逆転の発想を強調し、髭息は荒い。
なお、関係者はアカデミー部門のトップに就任する予定であり、現在は桜スタジアムの資金集めが不調に終わった責任を取って退団し、横浜に転身した宮本功氏を慕うスタッフを一掃するなど、育成部門の改悪に着手。また育成年代の選手の代理人業務を兼任することで、クラブのスポーツビジネス(人身売買業務での利益)としての価値を追求する見込みだ。
新監督であるレヴィー・クルピ氏の就任は20日18時からのYoutubeライブで発表される予定で、現役Youtuberであるクルピ氏の配信手腕にも注目が集まる。
新監督と、それを選出したクラブには今期の4位を上回る成績が求められるが、それを下回った際の責任については「チームは成熟に時間がかかるもの。10試合は準備期間。」「育成には時間がかかる」と自身の責任には明言しない方針のようだ。
性善説だが人に期待しない
性善説だが人に期待しない性格だ。
こういうことを言うと、リアクションに困る人が多い。
当たり前だと思う。
どう考えてもややこしい奴だ。
好き好んで悪事を働く人はいない。
そう考えている。
理解できないようなことをする人がいると、
なぜそのようなことをしたのか。
という点が気になってしまう。
かと言って行為を許すわけではない。
罪を憎んで人を憎まず、である。
現実はそう簡単ではないが。
一連の経緯の説明について、ゴール裏の方々が回答を求めた期日は12日だったと記憶している。
外野からの無責任発言で申し訳ないが、雰囲気的に期日までに回答が得られないのではないかと思っている。
じゃあどうするのか。
どうすればいいのか。
そんなことをついつい考えてしまい、戦うべきは相手チームだということを忘れそうになる。
そして、1週間放置していたタスクを挽回する必要があることを思いだす。
混乱した時はまず整理すること。整理するとやるべきことが見えてくる。
フィールド問わず、人生の先輩方から教えていただいた、大切なスキルだと思っている。
、
【要約版】ロティーナ監督の契約満了に関するアンケートの集計結果について(個人的考察付き)
みなさん、アンケートへの回答、そして3回にわたるアンケートの集計結果の記事をご覧いただき、ありがとうございました。
速報版、第2報、第3報は極力事実のみをお伝えし、解釈は見ていただく皆さんにお任せしようという考えがあったので、正直「わかりくい」「意味不明」「何言ってるのこいつ?」という点が多々あったかと思います。
今回の記事では、個人的に注目すべきだと思っている事項について、書いていきたいと思います。
なお、アンケートの期間・データ取得方法・アンケートの信頼性については、
をご覧ください。
限界・制約はあるけど、一個人にしたら、そこそこの精度ですよ、
ってところでしょうか。
【アンケートの要約】
Q2-1.ロティーナ監督との契約満了というクラブの判断をあなたは支持しますか?
に対して、約87%が支持していない。
Q2-2.マスコミ報道によれば、ロティーナ監督との契約満了理由として「攻撃的サッカーへの回帰」「攻撃力を高めるための発展的契約満了」が挙げられていますが、これらの理由について、あなたは支持できますか
に対しては、Q2-1.契約満了への支持・不支持への回答とほぼ一致する。
Q2-5. 11/30現在、クラブからは公式に契約満了理由についてアナウンスされておりません。今後、クラブから発表される契約満了の公式な理由が、仮に以下だった場合、それぞれに対するあなたの考えをお答えください
Q2-5-A.成績(タイトルを獲得できなかった。前年のスコア(失点数)を下回っている、など)
に対しては、契約満了への支持・不支持に関わらず、半数以上が、納得できていない
Q2-5-D.経営上、経費削減の必要があるから
に対しては、契約満了を支持しない方も、半数以上は理解できる。
Q2-7.仮にクラブが当初の判断を変更し、ロティーナ監督と再契約した場合、クラブの判断を支持しますか?
に対して、契約満了を支持する方の半数以上が「支持する」と回答。
⇒矛盾しているように思えるが、「ロティーナ監督への評価とは別の要素がある」と考えられる。
Q3.報道によると、森島社長はロティーナ監督の契約満了について、一連の経緯を説明をすると取材対応されています。クラブに説明してほしいことを自由にご記入ください。
に対して、言及してほしい事項は、言及してほしい順に、以下の通り。
各項目の内容は
こちらの記事をご覧ください。
(以下余談)
ちなみに、「マスコミにリークした『関係者』の処分」について言及されている方々がいらっしゃいましたが、
報道でいう
が隠語として使われているように、
今回もクラブの一般社員とかではなく、それなりの役職でそれなりの権限をお持ちの方が、わざとお話になったんだと思いますよ。
コロナ禍でなので、わざわざコンタクトとらないと情報は得れないでしょう。
で、わざとお話になる場合は、①世間の反応をみるため ②自分にメリットが生じるため のどちらかが多いと言われています。あくまで政界の話ですけどね。
さらにいうと、1社が報じて、間をあけて複数社が報じたってことは、その間に正式な社内決裁があったんじゃないでしょうか。あくまで推測ですけど・・・・・
(余談終了)
【何が契約満了を支持しない理由なのか】
※ここからは専門的なお話が多くなりますので、読み飛ばしていただいても大丈夫です。
下の図をご覧ください。
この図は、項目間の関係を表したものです。
横軸と縦軸が交わったところが、両項目の関係性です。
具体的に見ていきます。
TFがQ2-1.ロティーナ監督との契約満了というクラブの判断をあなたは支持しますか?への回答です。
Q2.2が Q2-2.マスコミ報道によれば、ロティーナ監督との契約満了理由として「攻撃的サッカーへの回帰」「攻撃力を高めるための発展的契約満了」が挙げられていますが、これらの理由について、あなたは支持できますか。への回答です。
両方に対して「支持する」と回答した人が多いほど、1(水色)に近くなり、片方が「支持する」と回答し、もう片方に「支持しない」と回答した人が多ければ、-1(赤色)に近くなります。
TF(契約満了への支持不支持)を横に見ていくと、
Q2.2マスコミ報道によれば、ロティーナ監督との契約満了理由として「攻撃的サッカーへの回帰」「攻撃力を高めるための発展的契約満了」が挙げられていますが、これらの理由について、あなたは支持できますか。
Q2.5.Bクラブのコンセプトに合致しないから
との関係が強そうです。
また、
Q2-7.仮にクラブが当初の判断を変更し、ロティーナ監督と再契約した場合、クラブの判断を支持しますか?
については、反対の関係が表れています。
Q3.10とQ3.11は「契約満了を支持する」という方が言及されている項目ですので、当然反対の関係が表われています。
そして
Q3.1 長期ビジョン・クラブのコンセプトに関する事項
Q3.2 今年1年の評価
Q3.3満了理由
については、同時に言及されていることがわかります。
さらにマニアックなことすると、
契約満了への支持不支持に意味があり、影響が大きそうなのは、※1の質問項目だけです。
さらに端的に言うと、「契約満了理由が攻撃サッカーってなんやねん!」ってことかと。
※2はこの考え方は、それなりのきちんとした精度だよ、を表しています。
(ややこしい話終わり)
【個人的考察】
ここまでの成績を残しているのに、契約満了となるのは、普通に考えたら財政的な理由ですよね。実際ここ数年、ヤンマー?から2億から5億の財政支援を受けているのは財務諸表から見て取れますし。
ただ、財政支援がないと赤字なのは、他クラブと比較して、J3の選手の人件費があることも影響として考えられます。ただ、来年はJ3はなくなるわけだから、そこは解消されるはずですが・・・。(12/7 9:00 ご指摘いただいたので削除しました)
支援する側からしたら「有意義に使ってほしい」ってのはあるかもしれません。「何をもって有意義とするか」は、それこそ経営判断事項で根本にある理念のところだと思いますが。
それに加えて、しばらくはコロナの影響があるってことなんでしょうか。
逆に、Q3のコメントでもありましたが、「財務が問題なら正直に言ってくれればいいのに」なのです。フォルラン退団のときは、当時の玉田社長はそう言ってくれましたし。ましてや、今年は30万円のチケットを発売したら、完売したりしたんですよね。ファン・サポーターを信じてくれたらいいのに。と思うわけです。
実際、契約満了を支持する方の中には、「財務的な問題から契約満了に賛成」という方もいらっしゃったので。
一番嫌なのが、「お金がない→契約満了しよう」ではなく「契約満了にしたい→お金がないことを理由にしよう」だったりします。
Q3の回答を拝見させていただいて、ここ数年は、クラブと価値観がほぼ一致(共有)していたファン・サポーターの方々が多いのかな、という気がしています。だからこそ、納得のいかない判断はもちろん、プロセスに対しての再確認をしたいため「契約満了理由」のほか、改めての「ビジョン」「今期の評価」「情報管理」の説明をクラブに対して求めるのかな、と。
ロティーナ監督との関係が終わってしまうのと同じくらい、クラブを信用できなくなるのは悲しいことではないでしょうか。
(20年もセレッソと付き合ってると慣れっこになってしまいますが・・・・)
つまるところ、
新しく監督連れてきて、結果が出たらおっけー!
ではなく、今回のプロセスに問題がありすぎるわけです。
【最後に:お礼とお願い】
繰り返しになりますが、どこの馬の骨ともわからないような人間が企画したアンケートにご回答いただいた252名の方々、拡散してくださった方々、本当にありがとうございました。
「みなさんの思いを公にしたい」その一心で分析しました。
そして、みなさんにお願いがあります。
このアンケートの結果の記事を、なるべく多くの方に届くよう拡散していただきたいのです。
「セレッソファンはアホじゃないぞ。満了を支持する人もしない人もちゃんと考えているぞ」
ってことを内外に示したいのです。
ひいてはそれが、2020年シーズンのセレッソファンの残りのタスク
①チームの全力応援
②ファン・サポーターと、ロティーナ・イヴァン・小寺さんとの最高の別れ方
③クラブへの説明機会を求める
ことにつながると思いますので。
特にアンケートについて取材をしてくださるメディアの方は大歓迎です。
よろしくお願いします。
【企画者・分析者について】
・IT系の民間企業に勤める一般人です。4月からデータ分析を学ぶために大学院に通っています。と言っても実際は「データ分析に関して、普通の人より少し詳しいくらい」です。
・セレッソ大阪とは20年以上の付き合いです。昔はゴール裏I4ゲート上で太鼓をたたくなどしていました。今ではすっかり温厚なおっさんになりました。
【本アンケートに関する分析記事一覧】
【問い合わせ先】
osakasportsconference@gmail.com
またはTwitter アカウント @y_m1002まで
【第3報】ロティーナ監督の契約満了に関するアンケートの集計結果について(20201206)
大変お待たせして申し訳ございません。
●Q3.報道によると、森島社長はロティーナ監督の契約満了について、一連の経緯を説明をすると取材対応されています。クラブに説明してほしいことを自由にご記入ください。
の集計結果です。
よろしくお願いいたします。
【集計手順について】
●以下の手順でまとめています。
(1)単語の登場回数を試算し、大項目3、小項目11に分類。
(2)いただいた回答が、その項目に該当するか目視で確認。該当する項目にチェック。
※複数の項目に該当する場合、複数にチェック。
(3)各項目のチェック数を、有効回答数(252)で割り、「言及率」を算出。
(4)いただいた回答を、質問形式に文を変換したうえで、各項目に例示として列挙する。
※契約満了を支持する方の中にも、本回答にご記入いただいてましたので、支持不支持を分けずに集計しております。
【各項目言及率】
※契約満了理由について言及されるものが多く、特に「財務面なのか」「成績面なのか」「その他の要因か」について説明を求める声が多かった。
※契約満了根拠となる「クラブのビジョン」「今年の評価」について、「契約満了理由」と同時に言及される回答が多かった。
※マスコミ報道に対して、クラブの対応への不信感が目立った。
【各項目について】
《ビジョン・アイデンティティに関するもの》
●長期ビジョン・クラブのコンセプトに関する事項
・クラブの長期ビジョン・コンセプトは何なのか?
・なぜ2年周期で監督がころころ変わるのか?
・クラブのフィロソフィーとして確立しようとした4年前、2年前の考えは捨てたのか。
・「攻撃サッカー」の具体的な定義とは
・尹監督就任の際、当時の強化部長であった森島社長は、「かつてのように監督がコロコロ変わることのないよう、何年も任せられるようにしたい」とおっしゃってたのを記憶していますが、またコロコロと替えてるように見えます。これではビジョンなどもともとあるように思えないが、方針が変わったのか?
・スクラップ&ビルドを繰り返し、ジェットコースタークラブと言われた歴史についてどう思うのか?
・ロティーナがチーム方針と合わないのなら何故2年目やってもらったのか?
・「ワクワクするサッカー」とは、ワクワクするのはサポーターではなく、フロントや選手ということか
・「攻撃的」を掲げても、J2ですらタイトルを取れず、下位そして降格すらした気がするが、それについての見解は
・森島社長はセレッソ大阪を今後どうしていきたいのか?
・育成について、ユース出身の選手が他クラブで活躍している現状についての見解
●今年1年の評価
・クラブとして今シーズンの目標は何だったのか。
・コロナ禍における特殊状況の中、これだけの順位を残しているが、その点についての評価を聞かせてほしい。
・ACLや天皇杯が狙える順位におり、クラブ最高勝ち点、順位も狙え、シーズンもまだ残っている時期に満了を決めたのはなぜか。
・現代サッカーにおいて攻撃と守備は表裏一体であり、しっかりした攻撃はきちんとした守備から、というのが基本だと思うが、フロントはどの点を評価して「攻撃的でない」と判断したのか。
●満了理由
・契約満了理由について、財務的なものなのか、成績によるものなのか?
・財務の場合、高年棒で出場していない選手から契約満了にするなど、優先順位が異なるのではないか?
・リーグタイトルを獲ったことがないクラブが、リーグタイトルを獲れないから契約満了というのは、リーグタイトルを2年で獲れるチームを作る監督を招聘するということか。
・契約満了が来年ではダメな理由は何か。
・再契約の可能性はないのか
・これだけの結果を残して契約満了というのは、「勝利より大切なものがある」とクラブが判断したということか?それは何か?
・満了理由をすぐに公表できないのはなぜか。
・財務が理由であれば、正直にそう言えば良いのではないか。
・マスコミを通じて憶測で判断したくない。とにかく正直に話してほしい。
●責任について
・梶野統括部長の前回の退任理由と、再登板した理由は何か
・得点力不足は10点以上計算できるFWを補強しなかったフロントの責任なのではないか
・フロントと現場できちんとコミュニケーションは取れていたのか
・レンタルバックした選手が使われず、再度レンタルとなったことについて、現場とフロントのコミュニケーションがうまくいってなかったように思えるが、見解を聞かせてほしい
・契約満了を決定したのは誰か
・強化部長の権限は育成部門まで及ぶのか
●来年度の目標、降格リスクについて
・来年度のチームの目標は何か。それは今期成績を上回るものであって然るべきだが間違いないか。
・降格チームが4となる来年に監督を交代するリスクは高いと思うが、残留争いより優勝争いできるという試算があってのことか。
●新監督について
・新監督の選定基準を教えてほしい
・新監督には尹前監督・ロティーナ監督からの継続性を求めるのか。
・新監督に内定をもらってから、契約満了という手順を踏んだのか。でないと契約満了のタイミングが明かに不自然
・新監督に求める目標は何か
《情報管理体制》
●情報管理について
・マスコミ報道について社内からリークの可能性があるが調査するのか
・シーズン途中での突然の発表で、チームを混乱させた責任は重いと思うが、関係者の処分や懲戒は考えていないのか?
・清武キャプテンが公式な立場でのあのタイミングでの発表となったのはなぜか。
●選手へのフォロー
・清武選手はなぜあのような行動をとったのか?きちんとフォローはしているのか。
・2018年のような主力選手への流出対策はどのように考えているか。
・報道にあるような「文句を言っている選手」は存在するのか。
仮に存在するなら、そういった選手へのフォローは誰がしているのか。
・U23の若手選手は、来年どうしていくのか。
●ステイクホルダーへの説明・関係性
・クラブにとってサポーターとは何か。サポーターの意見についてどう考えているのか。
・スポンサーにどう説明するのか。
・親会社やスポンサーは成績を残している監督と契約を満了することについて、どう思っているのか。逆に、親会社、スポンサーから要望があったのか。
・契約満了の原因は観客動員や興行収入にあるとハッキリと言えば納得できる。
つまり現行のサッカーを続けて、たとえ優勝したとしても結局動員が増えないというビジネス観点からの決断なら、そう言ってくれれば納得できるし、その決断をするもっと前の時点でサポーターに「本当に今のサッカーを続けて欲しいなら、是非友人知人を紹介してスタジアムに連れてきてほしい」とお願いすれば、みんなアクションを起こしてくれたはず。
なぜそのコミュニケーションが取れないのか?セレッソファミリーと言うなら困ったときになぜ困ってます、と言わないのか?
それも言わずにファミリーと言えるのか?
《契約満了を支持する理由》
●サポーターのスタンス
・プロの判断に文句をいう素人のサポーターは何様なのか。
・愛するクラブが決めたことに従うのがサポーターの役割なのでは。
・一企業の意志決定は機密事項が存在するので、情報の限られているファンが騒ぐべきではない。
●クラブへの信頼
・攻撃的なサッカー・スペクタクルなサッカーが見たい。
・森島社長の判断を信じています。
《参考:本アンケート等に関するご意見》
・このアンケート自体に意味はない。株主でもない外野が口出しすべき問題ではない。
・道路交通法違反するな。
↑※注 私に言われましてもどうしようもありません・・・・・
【今後について】
・要約版・私なりの考察を踏まえた記事を、あと1回程度、近日中に更新します。
要約版作成しました。
よろしくお願いいたします。
・クラブからの回答がない場合、ヤンマー・日本ハムの問い合わせフォームに、本結果を送付することを検討しております。
・その他、みなさまからの回答を有意義にするための手段について、検討しております。
以上、引き続きよろしくお願いいたします。
目標と信頼と存在意義
札幌戦はDAZNで見た。
生以外では久しぶりの家族以外との観戦である。
口が悪くてひねくれているので、誰かと一緒に観戦する際にはどうしても気を使ってしまう。
スコアを見れば、「攻撃的!」なんだろうが、Footballは攻撃と守備が一体のスポーツである。90分ずっと相手ゴール前に迫れるわけがない。そんなの常識だと思っていた。おどるポンポコリンである。
でもそうではないようだ。世界は自分中心で回っているわけでない。おどらないポンポコリンもあるのだ。
つまるところ「堅守」や「攻撃的」は結果論でしかないように思う。
結果論?方法論?
最終的には「勝利こそあれ」だと思うのだか。
選手が生き生きとプレーしている。
今シーズン序盤のようだ。
目標があるから頑張れる。
頑張っていると手ごたえを得れる瞬間がある。
手ごたえがあると続けれる。
続けられるとさらにうまくなる。
だから、ヴィジョンと継続性は大事だ。
このチームの柔軟性が楽しみだ。
「今日はどんな姿を見せてくれるのか」と思う。
安心して試合を見れるのは大きい。
失点や負けに慣れてしまうと、すべてが甘くなる。
ロティーナとイヴァンのおかげでサッカーを観る目が肥えた気がする。
今はテンションを盗まれている。
盗むのは塁だけにして欲しい。
footballはカリオストロではない、
新監督について。
名波さんやアギーレや黄さんはどうなったのか。
小菊さんなのか。
ぴったり報道が止まってしまった。
ネタ切れか?
そんな店は閉店ガラガラしてほしい。
シャリだけ出すのは寿司屋ではなく、おにぎり屋ですらない。
20年前にゴール裏にいたときは、
「俺のセレッソ」って思っていた。
そして、そう思っている人たちが周囲にいっぱいいたように思う。
今は「みんなのセレッソ」になっていると思う。
そうなることは喜ばしいことだと思う反面、寂しさもあった。
食塩水の濃度を求める問題だ。
私は塩。クラブは水。
いただいたアンケートを分析している。
回答者の皆さんが、契約満了の支持・不支持問わず、クラブを信頼していた(る)のを感じている。
少なくても、ここ数年はクラブや選手と価値観を共有できていたのかな、と思う。
だからこそ、マスコミ報道に対し「裏切られた」と感じられたのではないかな、と思う。
「プロが決めたことなんだからサポーターは信じるべき」という意見もある。これもまた信頼の話である。
「財政上の問題では?」との意見も多く見られた。
「財政上の問題なら正直にそう言ってくれればいい」おっしゃるとおりである。
「財政上の問題なら正直にそう言ってくれればいい。そしてクラウドファンディングしてくれたら絶対に応募するに」という意見もあって感動する。
そう考えると「みんなのセレッソ」も悪くない。
せっかく信頼があったのに、である。
信頼がないと、裏をよんでしまう。
疑心暗鬼になってしまう。
あることないこと言われてしまう。
結局は自分に跳ね返ってくる。
「わくわく」する瞬間は人それぞれ。
ましてや今は「みんなのセレッソ」なんだから。
「勝利」を喜ばない人がいるんだろうか。
いるんだろうな。
踊らないポンポコリン。
ネタに走らず、たまにはつらつらと書いてみた。
と、最後になってこんな問いが浮かぶ。
「セレッソ大阪は、誰のために、何のために存在するのか」
少なくても、誰かひとりだけのものではないはずだ。