SAKURAシートからセレッソ大阪を見守るブログ

元ゴール裏住人が、選手に一番近いSAKURAシートからセレッソ大阪を見守るブログです。普通の人よりセレッソ大阪を好きだけど、人生をかけるほどではない。単に好き。それ以上でも以下でもない。

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セレッソ大阪の経営状態を分析してみたよ ~その1・2005年からの自社分析~

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憂鬱な日々を過ごす全国のセレッソ大阪ファン・サポーターのみなさん、こんにちは。 現状のチームに対する意見は様々だと思いますが、今日はいったんおいといて、 別の角度からの記事を書きたいと思います。 さて、先週7月22日に2013年度のJクラブの経営情報が開示されましたね。 参考リンク↓ http://www.j-league.or.jp/release/000/00005923.html という訳で、スポーツ業界に詳しい人なら毎年チェックしているであろうこの資料を、 ズブの素人である私が、数字をこねくり回して様々な発見をしたいと思います。 1回目はクラブ別の経営状態が公開されるようになった2005年から、 セレッソ大阪の経営状態がどうだったのか?を数値上から考察し、 2回目で他のJリーグクラブと比べてどうなのか? (優勝したクラブの経営状態とその年にもっとも稼いだクラブとの比較) を見たうえで、 3回目でセレッソ大阪の今後について考えていきたいと思います。 なお、私はスポーツ業界や会計や経営に関しては全くの素人ですので、 間違い・指摘事項があれば、どんどんご意見くださいませ。 また、この業界に詳しい人なら「そんなの常識だよ」という事も、 多々含まれているので、その点もご容赦ください。 ↓数値をいじくり回した結果

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■2005年の2013年の推移から導き出せること

1.ヤンマー・日本ハム等スポンサーへの依存度が大きい(これはもはや常識か。。。。)  根拠① 広告料収入の増減の幅がおおむね10%以内(2012年を除く)で収まっている。  根拠② 営業収入に占める広告収入の割合がおおむね半分。  ⇒辛くても支えてくれたスポンサー様ありがとう! 2.入場料客単価の上昇  原因① 無料招待券配布の取りやめ  原因② 年間シート購入者以外のチケット購入者の増加  原因② 高価格席種(指定席)から売れはじめる  ⇒無料招待券を配布せずとも集客できるコンテンツ力をつけ始めた可能性 3.近年は観客動員とチーム成績は相関しない可能性(2010年以降の記録より)  ⇒チームの成績より、人気選手がいるかどうかが浮動層を取り込むには重要か? 3.チーム人件費とチーム成績の相関関係  ⇒チーム強化のための無駄な投資はしていない。(降格した2006年を除く)  ⇒セレッソのスカウト陣&育成スタッフは優秀!(あんまり自信ないですが。。。) 4.移籍金収入がないと利益が確保できないクラブであった。    ⇒過去9年間で営業利益が黒字だったのは計5年である。  ⇒その5年のうち、移籍金収入(育成補償金含む)で黒字を確保したのが、  2007年(大久保、西澤)、2010年(香川)、2012年(清武、ボギョン、香川)の3回である。

※移籍金収入は「その他収益」に含まれる

■2013年がターニングポイントとなるか?

2013年は以下の項目で過去最高でした。 ●営業収入のうち、 ・入場料収入 ・観客動員数(試合数が同程度になって以降) ・客単価 ・広告料収入 ・その他収益(グッズ収入・ファンクラブ収入) ※移籍金を除いた場合 ⇒収入の柱となる3つの項目で過去最高を達成 ●営業費用のうち、 ・試合関連経費 ⇒長居スタジアム開催の増加と来場者増加による人件費増加が原因? ・トップチーム運営費(2012年から) ⇒練習場やクラブハウス使用料という名目でのスポーツクラブへの支出? というわけで、 大口のスポンサーや、移籍金に頼らずとも利益を確保できたという意味で、 2013年はそれまでのビジネスモデルを覆した年だったと言えるでしょう。 今後、セレッソ大阪がどういう経営スタンスをとるかは、 次々回(予定)以降に譲るとして、 次回は他のJクラブと比較して、セレッソ大阪はどうなのか?を考えていきたいと思います。(たぶん) また、私の浅い洞察では上記の事しか導きだせませんでしたが、 他にも気づいたことがあれば、どうぞコメント欄に記入してくださいね。 ではでは今日はこのへんで。 ※参考 もりふみblogのシリーズもの ・クラブ愛を測る指標 ・経営状態の分析