SAKURAシートからセレッソ大阪を見守るブログ

元ゴール裏住人が、選手に一番近いSAKURAシートからセレッソ大阪を見守るブログです。普通の人よりセレッソ大阪を好きだけど、人生をかけるほどではない。単に好き。それ以上でも以下でもない。

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ケンユーがなぜヤジられるのか考察してみた。

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長崎に移籍し、レギュラーをはっている成長した永井君のゴールと、清原のものすごい落としからの木本さんの素晴らしい走り込みの決勝点で、やっぱうまさよりひたむきさ、出来れば両方と監督力だよねだよねー、と1人で納得してしまった長崎戦を経て、後半途中で寝落ちしてしまうくらい、試合がアレなのか、私が疲れているのかわからないけど、まぁでも勝ったからひとまずいいか的な岐阜戦だったのですが(現地で応援されていた方、本当にすいません)、決勝点の起点となるがんばりを見せたケンユー氏が叩かれているとの情報を入手し、素直に疑問に重い、ネット上をあちこちサーフィンし、当該動画ならびに写真を見た結果、「えええぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーー!!!!!マジかぁぁぁぁーーーーーーー!!!!」という感想を皆様と同様に抱きました。 さて、ケンユーがなぜヤジられるのか、という問いに対するありきたりな意見は、見飽きた・聞き飽きた・語り飽きたと思いますので、少し視点を変えて、ひねくれたサッカー素人の私なりにケンユー氏がヤジられる原因を考察してみましたので、ご笑納いただければ幸いです。 【サッカーはストレスのスポーツ】 まず、ケンユー氏がヤジられる原因を考察する前に押さえておきたいのが、大前提として「サッカーはストレスのスポーツ」だという事です。 自チームがボール保持してれば、「何が起こるか」とワクワク・期待・そして若干のSっ気が生じ、受け身に回れば、「失点しちゃうかも」とドキドキ・不安が生じ、かなりのMっ気体質でないとストレスを感じると思います。 そういった期待や不安を含めたストレスを90分間溜めて溜めて、ゴールで発散!勝てばさらに気持ちイイ!というのが一般的なサッカーの楽しみ方だと思います。 なので、試合開始直後のゴールは嬉しいけど会場の空気が少し戸惑った感じになり、試合終了間際のゴールは大盛り上がりになるのだというのが個人的な意見です。 ちなみに、カウンターが決まれば爽快なのは、パスワーク等プレーの美しさもさることながら、ストレス蓄積→ストレス解放!という流れが短期間で味わえるからだと思っています。 また、これも個人的意見ですが、ジェットコースタークラブであるセレッソと長く付き合おうと思えば、基本的にドM気質の方か、ひねくれるか、負けでも楽しみを見つける才能の持ち主じゃないと長続きしないと思っています。ですので、近年みられる「セレッソ=攻撃的サッカー=複数得点やバカ試合」が前提な環境だと、最近のセレッソの試合で欲求不満になるのも無理のない事かと思います。 【ヤジラーがヤジラーな理由】 さて、次に視点を変えて、なぜ試合中にヤジる人(以下ヤジラ-と表記)が出てくるのか?ヤジラーはなぜヤジるのか?ヤジラーのメリットは何か?という点を考えたいと思います。 <メリット① ストレスを発散できる> ヤジるという行為は基本的に大声で叫ぶ行為であって、人によっては片手にビールを持っていたり、メガホンを叩きながら「レッツゴー!オオサカ!」と叫ぶあいだだったりしますが、基本的に大声を出すことでストレスは発散されます。 また、周囲にあわせないといけない選手コールやチャントと違って、自分のタイミングで、自分の好きな単語を、自分の好きな声量で出すことが出来ます。その意味でヤジは手っ取り早いストレス解消手段になると思います。 <メリット② オレ知ってるぜ感をアッピールできる> 試合中に、プロフェッショナルな選手の動きにダメ出しをするという行為は「オレ、サッカーわかってるぜ」というヤジラーの自己満足に最適です。 試合中流れのなかで喧噪のなかでの声ですので、常識で考えれば遠く離れたピッチにいる選手に届くはずがなく、届いたとしても「ギャクサイッ!フォロー!キープ!」等、大したことを言ってないのが実態なので、選手には「うっさいんじゃボケ!」としか思われないのがスジだと思いますが、ヤジラーにとって大事なのは選手に届くことではないので、仮に選手がヤジラーのとおりに動かず、ボールを奪われても、またヤジれる機会が増えて、むしろオイシイ。 <よく見るヤジラーの生態> ヤジラーは中年以上の男性に多く見受けられる気がします。特徴として背番号が12の場合が多いです。おそらく12番目の選手にも関わらず、出場機会に恵まれないモヤモヤがベースにあって、先述のもろもろのストレスを積み重ねた結果、フラストレーションが爆発してしまい、ヤジラーに変身してしまうのでしょう。 まれに女性のヤジラーも見受けますが、言動を見る限り、生物学上のメスであって、中身はオスなのでは?と疑っています。 【ケンユー側の要因】 次になぜヤジラ-の標的にケンユーがなるのか?という点を考察してみたいと思います。 ビジネスの世界では、分析する際には何かと比較せよ、というのが鉄則ですので、別の選手と比較する必要があり、通常であれば同じポジションの選手と比較すべきだと思うのですが、なんとなくシャケと比較してみたくなったので、独断と偏見でケンユーとシャケの違いを考察してみたいと思います。 (シャケさん本人、またはシャケファンの方には事前にお詫びしておきます) <比較点① テクニック> ・簡単なことを難しく見せるのが巧いシャケ →左足が使えないので、普通は左足を使う場面で右足アウトサイドでセンタリングを上げちゃったりします。 ・いとも簡単にやっているように見えるケンユー →基本的にすべてのプレーをこなし、あまり難しいことしている印象を与えません。 <比較点② ミスした時の表情> ・顔に出すシャケ →顔全体をくしゃくしゃにして「しまったー!くっそー!」という顔は抜群に説得力があります。(本当にそう思っていたらすいません) ・顔に出にくいケンユー →悔しそうなリアクションはしますが、基本的に控えめです。感情を出すのが苦手なんでしょうか。見方によっては淡泊という解釈もできます。 <比較点③ プレーの選択肢> ・ポジション上、やることが少ないので、左足が使えなくてもOKなシャケ →ポジションのせいもありますが、基本的に選択肢は限られています。 ・同じくポジション上、やることが多く、できることも多いケンユー →FWであろうと、SHであろうと、彼がボールを失う場面は単純に彼だけのイージーミスなのは少ない印象です。①選択肢がありすぎて迷っている ②味方とイメージが合わない ③味方のサポートが遅い のいずれかな場合がほとんどな気がします。普通の選手なら簡単にボールを失う場面でも結構粘れます(結果的にボール失うけど)。けど身体をあてられるのは、苦手というか好きじゃないみたいですね。 元セレッソで現北九州の小松塁選手が、実はドリブル大好き!にも関わらず、高身長ってだけで、ヘディングに強い選手!キープ出来る選手!という誤解をいろいろなチームで生んでましたが、幸か不幸か、なんでもそつなくこなしてしまうケンユーだからこその不幸かもしれないですね。 <比較点④ 走り方> ・日本人らしいシャケ →たくましい上半身で全力で走っている様子が見て取れます。実際に早いのかどうかわかりませんが「その大きな体でよく走れるな」とすら思ってしまいます。 ・遅く見えるケンユー →足が長く、ストライドが大きいので、実際足は速い方だと思いますが、どこかゆっくり動いているような印象を受けてしまいます。 <比較点⑤ 観客からのネガティブリアクションに対する受け止め方> ・後日ネタにするシャケ →「よくいじられるんすよー!」とネタにしている姿を目撃します。 ザ関西人。 ・素直すぎるケンユー →酷いヤジをぶつけられてもじっと耐え、悔しそうな表情が出てしまいます。 <比較点⑥ 選手としてのキャリア> ・セレッソ一筋なシャケ →プレシーズンマッチパルマ戦は素晴らしかったです。見事な国際試合デビューでした。 ・複数クラブを経験し、ロンドン五輪代表なケンユー →東京Vや川崎Fに在籍したケンユー。戻ってきたときは別人と化しているのではないか!という期待を毎回抱かせるのですが、実際成長の幅は地味。けど着実に成長しているんですけどね。あと一応ロンドン五輪代表ですから。否が応でも期待されます。 <まとめ> ・シャケ=わかりやすい ・ケンユー=わかりにくい わかりにくい、理解できないものに、違和感・嫌悪感・ひいては恐怖感を覚えるのが人間心理というもの。「イライラするから、よーわからんプレーするケンユーヤジっとけ」みたいな心境なのでしょうか。 まぁ元祖20番ばりに覚醒してほしいもんですが、彼がどうしたら一番成長するかは、彼の性格をよく知るチーム関係者のみなさんが一番よくご存じだと思うので、サッカー面ではお任せして、ただのファンである私は彼の着実な成長を生温かく見守っていこうと思う所存です。 余談ですが、舞洲通いしている方からケンユーの悪い話は聞きませんよね。 【ヤジラー対策】 今回収穫だったのが、ヤジラーに違和感を感じて、直接注意したり、今後も対決する姿勢を鮮明する人が結構な数見受けられたこと。 それ自体は当然の感情であり、サポーターとして素晴らしい行動だと思うのですが、ピッチの外でピンクのユニフォーム同士が対決したところで結局ケンユー氏は救われないわけで。 そう考えるなら、サポーター=支える人であるならば、ヤジラーに対して暴行等を行い、登校拒否、来場恐怖になって入場料収入を減らすよりも、ヤジ以上にケンユーを励ます声をかけてあげれば、おのずと同様の声が同時多発的に発生し、「ケンユーがんばれ VS ケンユーしっかりしろ」の声量合戦がはじまり、結果的に両方の声がケンユーに届き、ケンユーも「見てくれている人は見てくれている」という安心感はある程度生まれるでしょうし、なにより「ケンユーがんばれ > ケンユーしっかりしろ」な状況になったときに、一部のケンユーしっかりしろ派のトーンが、「もう試合に出るな」→「しっかりしろ」→「もっとできる」→「期待しているぞ」などというふうにトーンダウンし、結果的に「ケンユーがんばれ」に吸収されたりして「This is Japanese」みたいな状況を経過観察でお楽しみいただけると思います。 なので、私としては、ヤジラ-の更生より目の前のケンユーをはじめとする選手に声援をおくることを優先していただければと思います。 【まとめ】 頓珍漢珍ヤジラー問題は、どこのチームも観客動員数が増えてきたタイミングで直面する問題だと思うのですが、セレッソ的にいうとなぜこのタイミングでそういう方が増えたのかな?というのは素直に疑問です。 ただ、「ヒドいヤジ みんなで叫べば 怖くない」的な集団心理が蔓延していることは疑いがないと思いますので、「優しく・厳しく見守ったうえでのリアクション」を大切にしたうえで、個々人が自ら考え自ら行動する「世界一のサポーター集団」を目指したいと思う所存です。 しかし、最近よく感じるのですが、以前は失点しても、ふとしたタイミング1つの良いプレーでチームにスイッチが入り「さぁバカ試合のはじまりだー!」みたいな期待感と選手への信頼があったと思うのですが、最近は1失点するだけで妙にネガティブな空気感に支配されるのは気のせいでしょうか?支える側の人間が率先してネガティブな空気を作ってしまうことほど不幸なことはないと思うので、少なくても試合中はなんらかのポジティブな要素を見つけて、ファンも観客もサポーターも選手も楽しみたいものですね。 以上、サッカーを全然知らないネットヤジラーのたわごとでした。 ではでは今日はこの辺で。